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軍荼利呪詛とは?
軍荼利呪詛(ぐんだりじゅそ)とは、密教における強力な呪詛法の一つで、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)の霊力を借りて行う呪術です。軍荼利明王は、煩悩を焼き尽くし、障害を取り除く力を 持つ明王であり、特に強い霊的防御力と破壊力を兼ね備えています。
この呪詛は、相手の執着・悪意・障害を断ち切り、自身の願望を実現するために用いられることが多いです。
主な目的
敵対者を制圧する(悪意を持つ者の力を封じる)
障害を取り除く(仕事・人間関係・家庭内の問題の解決)
怨敵退散(強い恨みを持つ者を遠ざける)
呪詛返し(他 者からの呪詛や悪念を跳ね返す)
邪気・霊的障害の浄化(霊的な影響を取り除く)
軍荼利明王の呪詛は「破壊」と「成就」の両面を持ち、願望を叶えるために邪魔なものを焼き尽くすという特徴があります。
軍荼利呪詛の特徴
1. 強力な浄化と破壊力
軍荼利明王の炎の力を使い、対象者の悪意や障害を焼き尽くします。特に呪詛返しの力が強く、相手の攻撃を跳ね返す防御呪法としても優れています。
2. 即効性がある
他の呪詛と比べ、比較的短期間で効果が現れることが多い。特に急を要する問題(敵対者の排除、厄介な人物との縁切り)に適しています。
3. 軍荼利明王の真言の力
「オン バザラ ウンタラ タク」という真言を用い、強力な霊的エネルギーを放つ。
4. 負の影響を受けにくい
軍荼利明王の加護を得ることで、呪詛を実行しても術者への反動が少ない。ただし、不適切な使い方をすると、自らの業(カルマ)に影響を及ぼすこともある。
軍荼利呪詛の祈祷の流れ
① 目的の明確化
どのような障害を取り除きたいのか、またはどの敵対者を封じたいのかをはっきりさせる。
呪詛返し を目的とする場合は、誰からの攻撃を跳ね返すのかを特定することが重要。
② 軍荼利明王への供物の準備
焼香(浄化)
五穀(豊穣・繁栄の象徴)
火を用いた供養(護摩祈祷と組み合わせることが多い)
③ 真言と印契(印を結ぶ)
軍荼利明王の真言(オン バザラ ウンタラ タク)を108回または21回唱える。
特定の印契(手の形を組み、エネルギーを集める所作)を行う。
④ 祈祷の実施
護摩焚き(護摩祈祷)を行い、軍荼利明王の炎の力を借りる。
呪符の作成(特定の願いを書き、燃やすか、護符として持つ)
相手への念送り(必要な場合、対象者の名前や持ち物を用いる)
⑤ 効果の安定化
祈祷後、数日間は真言を唱え続け、効果を持続させる。
定期的にエネルギーを補充するための護摩祈祷を行うと効果が強化される。
注意点
目的を慎重に決める
軍荼利呪詛は強力なため、不用意に行うと意図しない結果を招くことがある。
術者の力量が重要
軍荼利明王の力を正しく扱える術者でないと、呪詛の反動を受ける可能性がある。
個人的な怨恨ではなく、正当な理由が必要
軍荼利明王は正義の側に立つ明王であり、自己中心的な理由で呪詛を行うと効果が得られにくい。
強力な護摩祈祷が必要な場合がある
一度の祈祷で十分な効果が出ない場合、繰り返し護摩供養を行う必要がある。
祈祷の組み合わせ
軍荼利呪詛は、以下の祈祷と組み合わせることで、さらに強力な効果を発揮します。
護摩祈祷(軍荼利明王の炎の力を最大限に引き出す)
呪詛返し祈祷(他者の呪詛や悪念を跳ね返す)
怨敵調伏祈祷(特定の人物の悪意を鎮める、封じる)
縁切り祈祷(悪縁を断ち切り、清浄な状態にする)
不動呪詛(特定の状況や相手を封じ込める)
まとめ
軍荼利呪詛は、強力な破壊力と浄化力を兼ね備えた呪法であり、障害や敵対者を排除し、願望を実現するための手段として用いられます。特に「呪詛返し」としての効果が強く、自分を守りながら敵対者の影響を無効化す るという特徴があります。
しかし、非常に強力な呪術であるため、不適切な使用は避けるべきです。信頼できる術者のもとで、正しい目的のために慎重に実施することが重要です。
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